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沼崎山永泉寺本堂

沼崎山永泉寺本堂

沼崎山永泉寺本堂の建築データ

  • 用途:本堂
  • 宗派:真宗大谷派
  • 所在地:茨城県守谷市
  • 構造:木造 平屋建て
  • 規模:延べ277.25㎡
  • 工事種別:新築工事
  • 竣工年:2020年09月

沼崎山永泉寺本堂の概説

旧本堂は、間口5間半、奥行6間の約33坪の大正年間に建設された建物で、東日本大震災により大きな被害を受け、新本堂建設までの期間に使用するために、応急的な耐震補強工事と避難階段の設置をおこなっていた(詳しくはこちら)。寺院周辺の区画整理事業が進行する中で、平成26年~令和5年までの10年間を本堂建設期間と設定した。本堂建設の用材とするために、平成28~29年に周辺の樅、桧、杉、欅の伐採、製材、保管をした。本堂建設工事は、平成30年度春~32年度秋までの約2年間で行った。

本堂身舎 173.52㎡(52.5坪)
本堂向拝 21.21㎡(6.4坪)

廊下等

103.72㎡(31.4坪)
298.45㎡(90.3坪)

木材:欅、米松ピーラ、松、樅、杉。
外部:
身舎屋根:簡易本瓦葺き、入り母屋、向拝流造、鬼(御所型)取付。下屋(廊下等)屋根:銅板一文字葺き。向拝:四本柱、虹梁、海老虹梁、蛙股、手挟み、斗供、肘木等は総欅造。基壇、床、束石等は白御影石本磨き及びビシャン叩き仕上げ。礎盤は小松石本磨き仕上げ。壁:漆喰塗り。側・背面等壁面腰部分は下見板張。正面:唐戸取付。浜縁取付。軒:一手先出三斗、二軒、丸桁に支輪取付。妻:蛙股、笈形、束、二重虹梁取付。飾り金物:向拝、妻、隅木、高欄、柱根巻等に取付。
内部:
礼拝の間・外陣:格子組天井。三斗組、丸桁取付。内陣・余間:折上げ小支輪付小組入り格子組天井。三斗組、丸桁取付。側廊下、渡り廊下:掛け込み天井。後廊:竿縁天井。壁:漆喰塗り。床:畳敷き一部拭板張り。建具:格子組障子戸、襖戸。内陣正面:旧本堂の修復した花彫刻取付。渡り廊下:車いすや身障者用のスロープを設置(バリアフリー対応)。
設備:
電気幹線、照明コンセント、換気、自動火災報知、冷暖房、給排水、避雷針、防災、防犯、放送など。

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